私の両親はやたらと頭がよいことにこだわる性格です。テレビで有名大学卒業の有名人が出ると、「ああ、頭がいい、やはり違う」とかすぐに言います。
私は子供の頃から、似たよう事を毎日のように聞かされました。さらに言って両親は私が学校秀才でなければ満足しなかったのです。
自分たちは高校卒で、大学のことなど全然知らないのですが、とにかく有名大学に入らないと、許さないという暗示を私に与えました。
私はもともと芸術家気質で、学校なんて嫌いだったのです。
ところが両親に自分の生存を左右されていましたから、言うこと聞かないと不安でした。
そういう現実はきつかった。それで、私は悩み苦しみ、安静な世界を心の中に作り上げて、そこへ逃避したのです。
それが妄想の元になっていたと思います。
人間、無理は禁物ですね。